ヤクソク〜yakusoku〜
著者:shauna


レウルーラに帰ってからシルフィリアとアリエスはいつものように2人ならんで泥のように眠った。
まあ、約28時間に渡り、ほぼブッ通しで起きていたわけだし、それにいろいろ精神と体力を使うことが多かった。
ついでにレウルーラに帰ってみれば、預かっていた子供達は全員エントランスで毛布の山に包まって寝ていたし、アスロックも入口のところの柱に寄り掛かり日の光を浴びながら死んだように眠っていた。まったく・・いい気なものだ。

そんなシルフィリア達が起きたのはもう日も傾きかけた夕方だった。
まずしたことは謝罪。
誘拐事件のあらましを離し、シルフィリア自ら預かっていた子供の家を一軒一軒回って粗品と共に頭を下げた。
どの家も自分の子供よりボロボロの服を着たシルフィリアとアリエスのことを心配してくれたのは不幸中の幸いといえよう。
まあ、親としてはどうかと思うが・・・・
そして屋敷に戻り、その日はアスロックと共に3人で遅い夕食と食べた。
スペリオルシティで起きたクーデターは“竜巻”ということで世間には一般公表された。そもそも、ほぼ全ての人間がシェルターに避難していたし、ほぼ一直線に侵攻していた為、疑う者は誰もいないだろう。
話はおおいに盛り上がった。
今後どんな旅をするのか・・・・どこに向かっているのか・・
何が目的なのか・・・・
アスロックの昔話・・・
話題は絶えなかった。
そしてこの日は特に何もせず熱い風呂に入って眠ることにした。

そして次の日。
 
 早朝7時という早さでアスロックから預かったエアブレードを抱え、シルフィリアは地下の工房にいた。
「アーティカルタの柱名。フェルトマリアの英名。シルフィリアの名の元にここに召喚す。来たれ、ゴブリン!」
杖を使い呪文を唱えて召喚したのは5体の子鬼だ。
大きさは人間の腰程度で醜悪な見た目は中々に受け入れがたいものがあるが、実は彼らこそシルフィリアのスペリオルが一流たる理由でもある。そもそもゴブリンというのにもいくつか種類がいて、悪意ある精霊や意地の悪い妖精としてのイメージが強いが、種類によっては頭が良く、鍛冶職人として腕を成す〈ドワーフ〉という種族もいるのだ。
ドワーフは手先が器用で力も強く、さらに忠誠心も高い。おまけに彼らでなくては加工できない素材もある。
しかし、その半面でドアーフは非常に誇り高いのだ。
人に仕えることなどほとんどない程に・・・・
そんな彼らを助手として使いスペリオルを作るのはおそらく世界広しと云えどシルフィリアぐらいなもの。
ゴブリン達を呼び出したシルフィリアは早速仕事を始める。リオレストとしての・・。
世界最高のスペリオル職人・・・いや、魔法具・宝具職人としての・・・
そもそもリオレストというのは単なるスペリオルの制作人では無い。魔法技術の発展はもちろんのこと、魔法と名の付くモノなら何でも作ることができる特別資格だ。
順々にゴブリンの名前を呼び指示を与えていく。
「カンナジは素材の中から剣の材料を集めてください。タタラとサンズは炉の温度を1200度以上に。カタシは急ぎ、型を作り、アゲトギはすぐに砥石の準備を。」
5人のゴブリン達はすぐに指示された持ち場へと付き、指示された通りに動く。そして、シルフィリアはアスロックのエアブレードの解体にかかった。
まず、専用の工具を使って柄の目釘を外す。すると鞘は真っ二つになって茎(なかご)から緑色の石が見て取れた。風の魔力を含んだエアストーン。それを慎重に外せばもうエアブレードもただの剣と同じだ。次に割った柄から鑢目を見て慎重に刀身を外す。
そして、査定するが・・・さすがにこれでは修復するにしても半日はかかるという結論に至った。何しろ血で錆びていてさらに刀身まで曲がっている。一体どんな使い方をしたのかはわからないが、これでは直す前に型を変更しなくては・・・というかホントに何をしたらこんな状態になるのだろうか・・・・
「カタシ。計画変更です。3番型の準備を。」
工房の向こうから「かしこまりました」という低い声が聞こえた。
折れた刃を一時的に別の箱で保管し、シルフィリアも上下真っ白な色無地と袴に着替え、長い髪も祝儀袋の豪華な水引のような状態にとめる。工房の温度はすでに50度を超えている。  
シルフィリアの額からも自然に汗が零れ落ちた。
カンナジがまず、坩堝(ルツボ)に入れたミスリルを加熱する。
ドロドロに解けた処でシルフィリアがその中に銀蝋(ぎんろう)を入れて練り合わせていく。この作業だけは0.数グラム単位での調整が必要なためゴブリンには任せられない。
その間に他のゴブリンがまるでパズルのようにエアブレードを型の中に並べていった。
シルフィリアの指示でカンナジがカタシの造った型の中にミスリルを流し込む。同時に七色の閃光が当たり一面に飛散した。
ある程度形が定まった処で大きな団扇を使い僅かに冷却し形を決める。
そして、再びそれを銀鋏で掴んでカンナジが再び加熱していく。鉄が熱すると赤くなるのに対し、ミスリルは鮮やかな金色になるのが特徴だ。窯の中に入れられたミスリルはみるみる金色へと変色していく。
そして、それを取り出して鍛錬台に固定してからが地獄の作業だ。
カンナジとカタシの2人が向槌と呼ばれる自分の背丈よりも大きく自分の体重の2倍近くある槌でミスリルを叩く。同時七色の閃光が当たり一面に飛び散った。
3人が向槌を振り上げている一瞬の隙にシルフィリアは手槌で形を整えていく。行き着く間もなく叩かれたミスリルは剣に刃を成していった。飛び散る火花の量も段々と少なくなっていく。純度が高まっている証拠だ。
そして、思い通りの形ができた処で風に当ててゆっくりと冷却していく。剣が完全に形を成せば、後はアゲトギが綺麗に研いで磨いて剣の刀身の完成だ。
その間にシルフィリアはエアストーンに再び息吹を吹き込む。
「風の精霊“シルフィード”、この石に今再びの力を授けたまえ。」
そう言うと緩やかに石が輝きを取り戻した。美しいエメラルド色の輝きだ。シルフィリアの元に出来上がった刀身が届けられる。
柄収め。
シルフィリアはそれを元の鞘に戻し、エアストーンを装着し、柄を閉じて目釘を打つ。そして、柄に持ちやすいように黒い布を丁寧に巻いていった。
一通りの修復が終わった所でシルフィリアは剣を見つめる。
うん。完璧。
彼の注文通り、依然と寸分変わらぬエアブレード。ただ斬れ味だけは少し増しているだろうが・・・
試しに近くにあった紙を投げて空中で斬ってみる。
紙は見事真っ二つ。
シルフィリアはそれを見て安心したように笑みを浮かべてゆっくりと鞘にエアブレードを戻した。
カチンという音と共にまったく違和感なく剣は鞘に滑り込んだ。


別れの時・・・・
 昼食を共に取ってからシルフィリアはアスロックにホートタウンへの道を教える。
 そしてそれからアスロックにエアブレードを渡した。
 アスロックも「すげー!新品みてー!!」と喜んでくれてなによりだ。

 「アスロック。また近くに来ることがあれば寄ってけ。飯ぐらいは食わせてやるよ。」
 アリエスが笑ってそう言うとアスロックも「ああ・・」と言って、身なりを整える。
 と・・・
「シルフィリア、例の約束だけど・・・。」
「例の約束?」
シルフィリアの頭の中にある場面が思い浮かぶ。
そう言えば、何でも言うことを聞くと約束したっけ・・・
「決まりました?」
シルフィリアがほんのりと囁いた。
「ああ・・・これをくれないか?」
そう言うとアスロックはポケットから小さな指輪を取り出す。
自分が彼に渡した自分を召喚する為の指輪。
 クリスタルの中央に帯状に溶けた金色のミスリルが輝く非常に美しい・・本来はアリエスに渡すはずだったそれだ。
「シルフィリアは知識も豊富だし、・・・なにより、いろんな場面で凄い頼りになりそうだ。滅多やたらに呼び出したりしないからヤバくなったり途中で行き詰ったらその時には助けて欲しい・・ってダメかな?」
「・・・・それは構いませんけど・・・・私も忙しいですから、好きな時に好きなだけ呼び出せるというわけにはいきませよ?手が離せなければ、こちらからお断りする場合もありますけど・・・・」
「ああ・・それでいい。」
「それなら・・・・」
アスロックは再びその指輪をポケットにおさめる。
「アリエス。」
「?」
アスロックのいきなりの呼びかけにアリエスが軽く首を傾げる。
「ファルカスって奴がこの屋敷を訪れることがあれば俺みたいに一晩ぐらい泊めてやってくれるか?知り合いなんだ。」
「・・・・わかった。」
アリエスは微笑む。
そして、最後にシルフィリアが一言だけ・・・・
「近くに来たら絶対また訪れてくださいね。今度はあなた専用のスペリオルと共にお待ちしております。」
「マジで!?タダで!?」
「まあ・・一応。此度は御世話になりましたから、私の力で出来る限りのスペリオルを作りましょう。なにか注文はありますか?」
「なんかカッコいいやつ!」
「・・・了解しました。」
漠然とした回答だったがそれが彼の味なのだろう。
それに漠然としているということはこちらで色々思考がしやすいということだ。
「じゃあ、そろそろ行くわ。」
アスロックは割とサッパリ別れの挨拶を済ませる。
「ええ・・」「じゃあな・・。」
対するシルフィリアとアリエスも軽く別れの挨拶をした。
アスロックは振り返りながら子供みたいに両手を大きく振り、見えなくなるまでこちらを振り返りながら歩いていた。

やがてアスロックの姿が森の中へと消える。
「よろしかったのですか?」
シルフィリアが問う。
「何が?」
「ファルカスさんのこと・・・伝えなくて・・・」
「ああ・・そのことか・・・」
アリエスが髪をクシャクシャと掻きまわした。
そう・・・実は今から1年程前・・・2人はなんやかんやでファルカスとサーラに世話になったことがある。
そしてその時、アスロックに会ったらそれとなく世話をしてやってくれと頼まれたことがあるのだ。
だからアリエスはアスロックが訪ねてきた時すぐに屋敷の中に入れた。あんな非常識な時間だったにも関わらず・・。
「特に伝える必要ないんじゃかな?」
「?」
「教えない方が面白いでしょ・・・たぶん、あいつとファルカス達はそのうち出会うことになる。その時にさ・・・『え!お前あいつらあの2人知っんの!!』的なリアクションを取る姿を思い描くと笑いが止まらないよ。」
「・・・イジワルですね・・。」
「同じ感覚のくせに・・・」
「否定はしません。」
2人は笑いあった。
ちなみにミーティアが聖蒼貴族のことを語った時にサーラから彼らが公的機関で無い事を知らされ、結果、ミーティアが多大なるショックを受けることになるのだが、それはまた別の話である。
それからシルフィリアは大きく伸びをした。
「さて、寝直しますか・・・。」
「そうだね・・俺も疲れがまだ抜けないや・・・」
「一緒に寝ます?」
「寝かせない気!?」
「さあ・・どうでしょう。」
シルフィリアはそう呟いて屋敷の方へと戻って行った。
「あ!そうだ!!」
後ろからしたアリエスの声にシルフィリアが振り返る。
「誕生日おめでとう・・シルフィー・・。」
「?」
キョトンとしたシルフィリアの顔にアリエスはいきなり恥ずかしくなった。
「いや、ほら!・・すっかり・・忘れられてたみたいだから・・・。」
「アリエス様・・。」
トンッと地面を蹴りアリエスに向かってシルフィリアが飛び付いた。そして・・・・
「ん!!!」
重ねられた唇からとてつもない温かさ触れた所から蕩けるような感触とうっすら甘いような味。
とめどなく溢れて来る幸福感をアリエスが包み込んだ。
ちゅっと瑞々しい音をたてて唇が離され、顔を真っ赤にするアリエスにシルフィリアはニッコリと綺麗に微笑む。
 「アリエス様・・・・・ありがとう・・。」





闇の月の空はその名前とは裏腹に綺麗に晴れ渡り、風が爽やかに渡っていた。
今はそれぞれ別々の場所で過ごす主人公達。
過去を抱いて・・・己の護るモノの為に強さを笑顔に変えて・・・
そんな彼らが深い縁(えにし)で結ばれるのはそれほど遠い未来のことではなさそうだった。



Thank you for reading
1月10日 1:23
総ページ数 390ページ
使用ソフト Microsoft office word 2007
総文字数  143,979

著者 shauna
Special thanks Mr, ru-raa

And you



作者的キャラ紹介。
まず、初めに・・・・
Shaunaという人間はロボットアニメ大好きです。それをふまえた上でご覧ください。

○シルフィリア=アーティカルタ=フェルトマリア
 そもそも彼女は(後ろに出てくる者全てにも言えることですが・・)聖戦士を総合的にサポートする為に作ったキャラなんです。それこそ、世界各地にある聖蒼貴族の別荘を貸したり、スペリオルを総合的に世話したり、通常の人間では降りない許可を代わりに取ったり・・・なんていうか・・・聖戦士って実際にガンダムに乗って闘う主人公みたいじゃないですか・・・だからそれを支援する戦艦みたいな・・・・。ガンダムの戦艦とかナデシコとかイメージしてもらうと分かりやすいかもです。
人物で言うなら序盤のシャア・アズナブルですかね・・。
有事の際には「私も出る」と言って赤いザクを駆る天才・・みたいな。
ちなみに戦争ばっかしてたため、意外と世間知らず・・。
アリエスと一緒に暮らすまではカップメンやコンビニのおにぎりみたいな栄養価の偏った簡単食品ばっか食べているような女の子。まあ、最近は料理はアリエスから教わっているので人並みかそれ以上にはできますが・・。
でも、今でも細かい常識が欠落していたりします。

ちなみに、キャッチコピーは本来「白麗なる騎士姫」

「幻影の白孔雀」として登場するのはここまでです。
 年齢はスペリオル開始時点で18歳→19歳。
 スートは闇ですが、事情により、光と風も100%使いこなせます。

ちなみに、今後言うこともないと思うので補足しておきます。
座談会でシルフィリアがとんでもないことになってますが、あれは「自分にいろいろなモノをくれて、誠心誠意尽くしてくれるアリエスへのせめてもの恩返しとして自身の体を提供して寝る前ぐらい最高の気分を味わせてあげたい」というシルフィリアなりの不器用なので、別にシルフィリアが淫乱とかそういうわけではありません。
でも確実にあの短編は削除されることでしょうが・・・・
まあ、シルフィリア自身顔を真っ赤にしてテンパってるアリエスを見て楽しんでいるというのも、アリエスになら何をされてもいいというのも事実なんですけどね・・・。
あ!でも、羞恥心はあるので、流石にアリエスが「パンツ見せて」とか「胸触らせて」とか不用意に言おうものならビンタの制裁が待ってますよ。(まあ、通常では絶対
言いませんが・・・)ついでに街中でイチャつくとかも絶対しません。恥ずかしいので手もつなぎません。良識はわきまえてます。
ついでに弱点も・・・
完全無敵では面白くないので彼女には弱点を設定してます。
それは水。
雨とかは傘とか魔法とかで防げばいいんですが・・
水に濡れるとまるで吸血鬼のように全ての力を失って体を乾かすまでただの19歳の女の子になっちゃいます。ちなみに泳げない為、水に落ちれば誰かに助けてもらわない限り溺死します。
 え?なぜって?そりゃ、そのうち海に行く話でも作って「泳げないの〜」「大丈夫。教えてあげるから」「え!わ!!ちょっと!!」「え!!うわ!!」ザバーン!!「ケホケホッ!水飲んじゃった・・」って自然に水着でアリエスと抱き合うシーンを書きたいからに決まってるじゃないですか!!(←ただのバカ。)
 まあ、結構水が苦手と言うのはベタだからというのもありますけどね・・。
 作中にもある通り、家族はいないのですが、貴族だけあってアリエスの他に2人程婚約者候補が居ます。まあ、それもまた追々・・



○アリエス・ド・フィンハオラン
で、そんなシャアが出撃する時に「艦を頼むぞ・・」とシャアが言うと、「お気をつけて・・」と涼しく言い放ち、戦艦の一切を指揮し、絶対に戦艦を鎮めず、敵の戦艦を追い詰める凄腕艦長。それが彼のモチーフなんです。
ちなみに意外と熱血漢。悪いことが許せない正義の味方タイプなんです。
ただ、恋愛については思いきりウブ。座談会を読んでいただければ分かると思いますが、常にシルフィリアに振り回されっぱなしです。

キャッチコピーは「家令なる剣聖」

年齢はスペリオル開始時点で18歳です。
スートは風。
弱点はもちろんシルフィリアです。
いや・・・いろんな意味で・・・
ちなみに彼はフィンハオラン家の養子で実の息子ではありません。
ちょっと秘密も隠しているのですが、それはまた追々・・。
シルフィリアとの出会いについてもそのうち書きたいですね。
シルフィリアが何故アリエスにベタ惚れしてるのかは結構いろいろな理由を考えてますし・・・。
家族は義父と義母と義姉、義弟がいます。



○カーリアン・シュヴァリエ・ド・ダルク
 聖戦士がガンダムに乗る主人公達なら彼女は量産機を専用カラーにして乗っている隊長みたいな感じです。
 ジョニー・ライデンとかランバ・ラルみたいな・・・
イメージとしてはゼロの使い魔のアニエスですかね・・。
 スペリオル王室専属の近衛騎士隊の隊長にして、シャズールに次ぐ地位を持つ女将軍です。年齢は23歳。
 ちなみに魔法苦手・・・・・。スートは火です。普段は情に厚い良心的な性格ですが、いざ戦闘になれば一切の私情を交えず、身内ですら殺すような女性。
 でも、規律を重んじる反面、優しさの塊みたいな女性なので、いつも損な役回りが多いです。ちなみに彼氏いません。誰か、作ってください。

キャッチコピーは「誇り高き女将軍」

シルフィリアが心を許す友人の一人。
出身は貴族では無く平民です。(時計屋の娘という設定)
家族は兄のみ。両親はすでに他界していません。


○ジュリオ=チェザーレ
 現代語にするとユリウス=カエサル・・。英語読みにするとジュリアス・シーザーです。名前の通り、モデルはあの伝説の将軍カエサル。でも、キャラは思いっきり違いますね・・。でも本物もこちらもジュリオは恋多き男ではあったようです。
モデルはアームストロング少佐からカッコ良さと男らしさを引いた感じ。
ちなみにバーを経営していますが、店の切り盛りはシンクラヴィア・ローゼンクロイツという茶髪のスーパーバーテンダー(姿F,Aの紅瀬桐葉、実力黒執事のセバスチャン並の)が行っている為、オカマバーの割には大変繁盛しています。ちなみにシンクラヴィアはシルフィリアとは親友です。
ちなみに店は昼はカフェとして営業していて、ジュリオはその時寝ている為、店にはいません。
逆に夜はシンクラヴィアが休んでいて、ジュリオが店を回しています。

キャッチコピーは「ラブテロリスト」

シルフィリアが戦艦なら彼は要塞みたいなもんですかね・・ソロモンとかア・バオア・クーとか・・あるいはコロニーレーザーみたいにある一定の条件下で最強となるキャラです。
彼にとってそれは「コーヒーを飲む。」ですね。
スートは地なんですけど、そんなの関係ありませんね・・・彼には。



○セイミ―
 ガンダムで言うとデンドロビウムとかミーティアとかCNアームズみたいな感じ。ようは追加装備です。
 まあ、単にネコミミメイドでもいいかもしれません。
 モデルはリリカルなのはのリニスというキャラ。
 非常に高い能力を有し、エリックの言う通り、シルフィリア程の魔力が無ければ、維持するだけでも大変な程。その他にも、レウルーラでは他にもアオ・ルイ・リンという3人の使用精霊が働いているのですが、これはセイミーが必要に応じて召喚しているんです。つまり、使い魔のくせにさらに式神を仕えるんです彼女・・・。
性格は太陽のように明るく、レウルーラのムードメーカー的存在です。

 キャッチコピーは「陽光な黒猫」

 使い魔なのでスートはありません。
次の作品では彼女も戦います。多分・・・


○シンクラヴィア=ローゼンクロイツ
 キャラは作ったんですけど未登場のままエンディングになっちゃいました。(コーヒーを飲む時にジュリオが言った「シンクちゃん特製」のシンクちゃんが彼女。)先程も記述した通り、姿F,Aの紅瀬桐葉でありながら黒執事のセバスチャン並のスペックの持ち主です。口癖は。20歳。スペリオルはゴンドラのオール(船漕ぐヤツ)。スートは水です。
ちなみに父親は聖蒼貴族の元締“クリスティアン・ローゼンクロイツ”

キャッチコピーは「優雅なる淑女」

 彼女の淹れるコーヒーにはファンが多かったりします。(カーリアンやシルフィリアもオフの日には「昼に(ここ重要)」のんびりしに来てます。)料理は「喫茶店の味」(ケチャップたっぷりのナポリタンとかメープルたっぷりのフレンチトーストとか・・。)
 次回では多分出番あります・・。多分・・・。

まあ、私のキャラ全員に共通して言えることは「今を楽しむことができる人達」ということですかね。過去がどんなんだろうと、ミーティアの言っていた通り、今を楽しまないのは損という考え方で生きている人達です。

聖蒼貴族について・・・
大国の国王と並ぶ程の権力を持つ貴族達で四大貴族(フェルトマリア、フィンハオラン、ハルランディア、グロリアーナ)や名門家系以外は大抵どこかの町で市長をしていたり、どこかの国の将軍だったりします。
モデルにしているのは黒執事に登場するファントムハイヴ家。魔道学会が魔道士を裁くのに対し、彼らは世界の秩序を保つ存在。しかし、その権力と仕事柄ゆえにそれなりに地位の高い人間にしか存在を知らされていません。(一般人や下級役人からすればただの人で、そこら辺の兵士に「聖蒼貴族です」と言っても「はぁ?」ってな感じです。
最終決戦に参加できたのは聖蒼貴族の訪問に当たり、デュラハンが自分の友人ということで城に招いていた為・・・。舞踏会は地位の高い人間達が彼らから何かしらのおこぼれを貰おうと集まったにすぎません。)
さて、ここからは今後のネタバレ
ってか公的な組織じゃありません。早い話が「暗闇の牙(ダーク・ファング)」の規模と知名度絶大バージョンみたいなモノだと考えてくれればいいです。
国連みたいな感じですけど、実は設定上では秘密結社なんです。シオン修道会とかフリーメイソンみたいなモノ。(一番近い活動目的を持つ組織で言えばローゼンクロイツ。)
ただ、歴史と実力は確かな為に各国も黙認せざるを得ないみたいな感じです。活動資金は様々な国にいるスポンサーの寄付から成り立っています。したがって彼らの命令に従わなかったからと言って何ら問題はありません。
家を取り潰されるとかミーティアが心配したりしてましたが、あれは全く以って事実無根。ありえません。
座談会でもシルフィリアが適当なこと言ってますが、あれも勝手に宣言して、それを国々が「権力の条件と引き換えにタダで警察的役割をしてくれるなら利益の方が大きい」という価値観の元で黙認しているんです。
デュラハンは彼らには利用価値があると判断し、彼らを自国に引き込もうと存在を認めているにすぎないのです。
本編でシャズールが平気であんな態度をとれたのもそのせい。
でも、独自に制裁は行うので下手をしたらテロリストよりタチが悪いですね・・・。マフィア集団と言っても決して間違いではありません。
何しろ、どんな善良な事をしているにしろ、やってることは犯罪ですから・・・
なぜ、ここまで語らなかったかというとそのうち聖戦士の誰かが何らかの勘違いで魔道学会につかまった時に「聖蒼貴族でしょ!?なんとかしてよ!!」
と言われて「無理ですよ。だって公的な機関じゃありませんもん。」というサプライズネタをやりたかったから。


とまあこんな感じ・・・ルーラー様・・・本当にごめんなさい。
こんなの書いちゃって・・・・
迷惑ついでに、もし使えるならこのキャラ達も使ってあげてください。
つたないですが、これであとがきとさせていただきます。
御愛読ありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。



――――管理人からのコメント

 あ、やっぱり『ミーティアとシルフィリアのプリンセッセ・ラヌーバ』でラストではなかったのですね(笑)。
 そうですよね。ずっと感じていましたが、第二十七話の段階じゃ、なんか『終わったー!』って感じじゃありませんでしたもんね。あれで終わりじゃ、いわゆる『エピローグ』がない状態にもなってしまいますし。

 そんなわけで、ここで改めて。
 完結、おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
 キャラや呪文を初めとした設定は、本編が破綻せずに済む範囲で使わせていただこうと思います。や、シルフィリアが使っていた呪文のいくつかは、本編で使ってしまうとバランスが狂ってしまうというのがあり……。アリエスの持っている『忘れられた時の時計(ザイス・クラーグ)』やドラウエルフもしかりですね。

 本編には盛り込めそうにない設定の数々についてですが、僕はこれについては、あくまで『二次創作だから』と割り切って考えております。そのため、シルフィリアたちが本編に登場しても、彼女たちの過去と『スペリオルシリーズ』の世界観及び設定とが食い違うかもしれませんが(ドラウエルフが存在しないのなら、そもそもシルフィリアだって存在しないはず、みたいな食い違いです)、そのあたりはご了承ください。

 それでは、また次の作品でお会いできることを楽しみにしております。



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